紛争の内容
自動車を運転中に、後方から追突されたという事案です。

交渉・調停・訴訟等の経過
ご依頼者様は、治療打ち切り後に、保険会社からの提示額をご持参の上で、ご相談にみえました。通院期間は9カ月にもわたり、また、それなりに通院もしていたにもかかわらず、保険会社は、理由なく慰謝料を10万円と提示してきていました。
そこで、直ちに当事務所で受任し、交渉を開始しました。

本事例の結末
数回の交渉により、保険会社は、40万円以上の増額を提案してきました。
この金額についても、いわゆる裁判所基準よりは下回っていましたので、紛争処理センターへの申立を検討していましたが、ご依頼者様は、早期の解決を希望しておられました。
そこで、当初提案から54万円を増額した金額で、保険会社も合意したことから、この金額によって合意することとしました。
ご依頼者様は、ご自身の保険会社の弁護士費用特約を利用されましたので、増加分を含む相手方から得た賠償金は、全額ご依頼者様のお手元にお返しすることができました(治療費は除く)。

本事例に学ぶこと
保険会社は、いわゆる裁判基準に該当する金額をなかなか出してきませんが、説得力ある材料を出し、粘り強く交渉することで、裁判基準に近づけて解決することも可能です。