紛争の内容
ご依頼者様は追突事故でむちうちの傷害を負い、数ヶ月通院しました。
主婦であるご依頼者様は、治療期間中、首の痛みで日常の家事労働(炊事、洗濯など)に大きな支障が出ていました。
保険会社から提示された慰謝料は、主婦の休業損害や精神的苦痛に見合う金額ではないと感じ、当事務所にご相談されました。

交渉・調停・訴訟等の経過
当職は、提示された慰謝料が保険会社独自の低い基準に基づいていることを指摘しました。
交渉では、ご依頼者様が負った傷害の痛みだけでなく、主婦の家事労働が困難になったことによる損害(主婦休損)も加味すべきであると主張し、裁判所基準(弁護士基準)に基づいた適正な慰謝料額を求めました。

本事例の結末
当職の交渉の結果、相手方保険会社は主婦の休業損害や精神的苦痛を考慮した裁判所基準に近い金額を認めました。
当初の提示額から数十万円の増額を勝ち取り、ご依頼者様は、家事労働への支障も含めた損害に対して、納得のいく賠償を受けることができました。

本事例に学ぶこと
主婦の方の交通事故の場合、目に見える給与がないため、保険会社は慰謝料を低く見積もりがちです。
しかし、法律上、主婦の家事労働は評価されるべき損害です。
弁護士に依頼し、家事への支障を具体的に主張することで、適正な金額(入通院慰謝料および主婦休損)を得ることが可能です。

弁護士 申 景秀