紛争の内容
依頼者は自動車を運転中に、後続車から追突されて車が損傷しました。
しかし後続車の運転手は任意保険に入っておらず、どうにも話しができずに弁護士が介入することとなりました。

交渉・調停・訴訟等の経過
内容証明郵便を使って請求するときつい印象を与えてしまうため、あえてレターパックを使って話しをしましょうという丁寧な書面を相手に送りました。
その甲斐あって、相手から電話があり、相手の言い分を聞いて交渉をすることができました。

本事例の結末
最終的に修理費用相当額の損害金の満額を支払ってもらうことができました。

本事例に学ぶこと
何かを請求するときに「内容証明郵便で」と考える方が多いです。しかし内容証明郵便で発送する必要性がある場面は、時効の関係で請求したこと・受け取ったことの証拠を残す必要があるなど、意外に限られています。
本件もあえて相手方と話しがしやすくすることを見越して、柔らかい書面を送り、電話で厳しい話し方をしなかったことで最善の結果を得られた事例となりました。

弁護士 平栗 丈嗣