紛争の内容
依頼者の方は、優先道路を走行中、当該道路内に進入してきた自動車に横から追突されました。
幸い、この方にお怪我はありませんでしたが、自動車の側面が大きくへこんでしまうとともに、自動車の後方にかけて大きな擦り跡が残ることになりました。
事故の相手方は、自動車保険(任意保険)を契約せずに自動車を運転していました。
加害者が任意保険をつけていないケースでは、同人が事故を起こしても、被害者は保険会社から賠償を全く受けられないため、賠償金の回収が困難なケースが散見されます。
今回の相手方も金銭に余裕がないことを理由に支払いを渋っていました。
相手方の様子からしても、相手方が逃げてしまえば賠償金を獲得できないリスクが相応にありました。
このような状況において、弊所の法律相談のため来所され、交渉のご依頼を受けることになりました。
交渉・調停・訴訟等の経過
本事例では、依頼者の方が相手方から名前及び住所を聞き、迅速に連絡文を送付することが出来ました。
その後、交渉のために相手方に連絡を取ったところ、相手方は、賠償金を支払うことが出来ないことを理由に支払いに消極的でした。
しかし、弁護士が説得をするとともに、交渉で問題が解決しない場合には、本件の解決がより長引いてしまうこと等を説明しました。
特に、「裁判手続きに進む可能性もあるが、それは双方にとって時間と手間がかかる手続となる」等を粘り強く当方として主張しました。
相手方には代理人が就任していないため、通常の損害賠償事件がどのような流れで進むのか等を丁寧かつ簡潔に説明する必要がありました。
なるべく専門家でなくとも伝わる表現で説得を行ったうえで、相手方に対し、事件の早期解決が双方にとってメリットであることを重点的に説明しました。
本事例の結末
交渉の結果、相手方から、分割で賠償金全額を支払う旨の合意を得ることが出来ました。
合意書には、支払いを怠った場合の賠償金はさらに高額になること(違約金条項)等を記載し、賠償の確保のための工夫を行いました。
本事例に学ぶこと
相手方が任意保険と契約をしていない交通事故では、賠償金を全く回収できない可能性があります。
もっとも、相手方に対する丁寧な交渉・説明と、迅速な対応があれば、賠償金を回収する余地もあります。
本件は、特に、依頼者の方が相手方の住所氏名を確認したことなどから、交渉が比較的早く進み、相手方を説得することも可能でした。
また、早期解決が当事者双方にとってメリットであることを丁寧に説明することで、示談をまとめることが出来ました。
交通事故をはじめとする損害賠償請求事件は、相手方が賠償金を回収できるかという視点が非常に大きいです。
多くのケースでは任意保険と契約している場合が多いのですが、中には任意保険と契約をしていない場合があります。
このような事件では、早期に相手方との交渉を始め、早期の和解締結が賠償金を回収できる可能性を高めます。
交通事故事件は専門性が高く、当事者間の交渉ではうまくいかないことも多いです。
事故が生じたら早めに交通事故事件に強い弁護士にご相談ください。
弊所には交通事故専門チームもあり、同チームに所属する弁護士による相談をお受けいただくことが可能です。
弁護士 小松原 柊















