紛争の内容
事故に遭われたのは、バイクを愛する青年でした。事故当時は未成年でしたが、長引く過酷な治療を続ける中で成人を迎えられました。
総治療期間は約10か月にも及び 、その間に約150日も通院されるという、肉体的にも精神的にも大変辛い日々を過ごされました。

ご依頼者様にも10%の過失相殺が主張される事案でしたが 、これからの長い人生を歩む青年に対して、適正な賠償金が支払われるべきなのは当然のことです。
しかし、保険会社は常に減額を求め、いかに支払を安く済ませるかという点で交渉をしてくることが多いです。

交渉・調停・訴訟等の経過
昨今、一部の大手法律事務所の中には「裁判基準の8割から9割の金額が取れれば、早期解決になるので勝ちだ」として、効率よく多数の案件を処理しようとする流れが見受けられます。
しかし、私はその考えに強い疑問を抱いています。それは本当に「お客様の得」になるのでしょうか。常に100%を目指し、訴訟のリスクを冷静に加味した上で最大の数値を導き出すのが、私の絶対に譲れない弁護士としてのスタイルです。

本件の交渉において、保険会社は「交通事故損害額算定基準(通称:赤本)」や過去の判例を盾に取り、後遺障害による逸失利益(将来の収入減少分)を低く見積もろうと激しく抵抗してきました。
たとえば、「28歳のプロサッカー選手の右足関節靭帯損傷においても5年間の労働喪失率しか認めていない」といった判例を持ち出し、ご依頼者様の労働能力喪失期間を不当に短く制限しようとしたのです。
さらに、「訴訟に移行する場合には今回の提案は撤回する」という強いプレッシャーまでかけてきました。

本事例の結末
しかし、私はこのような保険会社の強気の姿勢や、「適当なところで妥協する」という業界の安易な流れに決して屈しませんでした。
法的な根拠に基づいた緻密な主張と、一歩も引かない徹底した交渉を重ねた結果、保険会社側はついに折れました。

最大の争点であった逸失利益については、14級の後遺障害でしたが、保険会社側が「早期解決のための今回限りの提示」として、10年間(ライプニッツ係数8.53)での算定を認めさせ、200万円強を獲得しました。
また、後遺障害慰謝料については、私たちが主張した金額を1円も減額させることなく満額の1,100,000円を認定させ 、傷害慰謝料についても1,400,000円という高額な認定を引き出しました 。

結果として、損害総額700万円強という、訴訟を経ずして裁判基準あるいはそれ以上とも言える大台の水準で示談を成立させることに成功したのです。

本事例に学ぶこと
交通事故の被害に遭われた際、「どの弁護士に依頼しても結果は同じだろう」と思われるかもしれません。
しかし、現実には弁護士の「交渉に対する熱意とスタンス」によって、最終的に受け取れる賠償額に天と地ほどの差が生じます。

効率を優先して安易な妥協を勧める弁護士ではなく、ご依頼者様のこれからの人生のために、泥臭く100%の最大値を本気で追い求める弁護士を選ぶことが何より重要です。
理不尽な事故で未来に不安を抱えている方は、妥協を許さない弁護士法人グリーンリーフ法律事務所へぜひ一度ご相談ください。あなたの正当な権利を、私たちが最後まで守り抜きます。

弁護士 時田 剛志