1.ジャクソン(Jackson)テストとは

一般的に、Jackson head compression testと言われています。

むち打ちのメカニズムは、交通事故時の衝撃によって首が大きく前後に動き、その結果として神経根が圧迫され、痛みが生じることになります。神経根とは、脊髄の知覚神経と運動神経が集まっている場所のことをいいます。
その神経根障害を調べる神経学的検査の一つがジャクソンテストです。

2.検査方法
ジャクソンテストの検査方法は、まず対象者はイス座って姿勢を正します。
検査者は対象者の後ろに立ち、対象者の前額部(頭)を後ろに倒した状態で上から下に押します。
この時、肩や上腕、前腕、手等の上肢に、痛みやしびれが誘発された場合は、神経根が障害されていることを疑います。

痛み等の症状が誘発、増強すれば陽性(+と表記されます。)、そうでない場合は陰性(-と表記されます。)となります。通常は、スパーリングテストと同時に実施されます。

ただ、ジャクソンテストやスパーリングテストで感じる痛みは、自己申告となります。したがって、この結果は、参考程度のものになるとも考えられます。したがって、このテストの結果だけでなく、他のテストとの整合性等も見られるということになります。