紛争の内容
相談者は、自転車に乗って走行中、交差点内で、自動車に衝突される事故に遭いました。ある程度通院し、症状固定の見通しが立った段階で、弊所に相談されました。

交渉・調停・訴訟などの経過
後遺障害申請を行いましたが、残念ながら非該当となり、速やかに損害額を計算し、相手方保険会社と交渉を開始しました。本件事故では、本来、過失割合が争点となり得る事案でした。しかし、こちらの提示する弁護士基準の慰謝料に、90%の回答が届き、その後、さらに95%まで上がり、その際、過失相殺は主張しない方針が確認できたため、依頼者の意向もあり、示談することにしました。

本事例の結末
結論としては、相手方保険会社から過失相殺を主張されずに済み、想定していたより大きい金額の、弁護士基準95%の金額で早期に示談することになりました。

本事例に学ぶこと
保険会社の多くは、交渉段階では、たとえ弁護士が交渉していても、弁護士基準の慰謝料100%を認めません。そのため、紛争処理センターや訴訟を利用しなければならないケースも少なくはありません。
しかし、安易に妥協していては、一向に、正当な金額である、弁護士基準の慰謝料100%を示談交渉で求めることができません。
そのため、当方らは、基本的に(当然ながら、お客様の希望も尊重致します。)、慰謝料に関しては、弁護士基準の100%でなければ応じないこととしております。
とはいえ、本件のように、訴訟になれば、過失相殺を主張され、弁護士基準の慰謝料100%が認められたとしても、そこから大幅に金額を下げられてしまう可能性が高いものでした。
また、依頼者としては、先に得られる金額よりも、今得られる金額を優先されたこともあり、交通事故という紛争を引きずりたくないと考えておりました。
そのため、本件では、弁護士基準の慰謝料95%でも応じることにしたのです。
弁護士費用保証特約に加入していれば、基本的に、弁護士費用の自己負担なく、弁護士による交渉を依頼できるという高付加価値があります。
交通事故でお悩みの方は、ぜひご利用ください。