紛争の内容
ご依頼者様は赤信号で停止していましたが、後続車に追突されました。
この事故により、お車は破損し、ご依頼者様は頚椎捻挫等のお怪我をされました。
当事務所は示談交渉をご依頼いただき、弁護士が相手保険会社との示談交渉を開始しました。
交渉・調停・訴訟等の経過
過失割合については、追突事故ですので、100:0(当方が0)で争いはありませんでした。
物損については、先方のアジャスターがご依頼者様のお車を調査し、認定修理費を算出しましたが、その金額は妥当であったので、早々に示談を結びました。
お怪我については、およそ半年間ほどご通院されましたが、後遺障害は残りませんでした。
そこで、当方にて損害額を計算し、相手保険会社に請求しました。
主な争点は、傷害慰謝料でした。
当初、相手保険会社は傷害慰謝料について、こちらの請求額の8割しか認めませんでしたが、当方は、交渉での解決の有用性や場合によっては訴訟等もあり得ることを主張し、増額を求めました。
本事例の結末
当方の主張を受けて、相手保険会社は譲歩し、傷害慰謝料について、当方の請求のおよそ93%を認めました。
その結果、全体として当方の請求額の9割以上の金額で示談を成立させることができました。
本事例に学ぶこと
示談交渉ですと、保険会社は、特に慰謝料について、こちらの請求額の8割前後しか認めないと言ってくることが珍しくありません。
しかし、そのような場合でも、妥協することなく、示談交渉での解決の有用性や訴訟等の手段もあり得ることを主張して、強硬に交渉すれば、当方の請求額の9割以上で示談を成立させることができることがあります。
弁護士 権田 健一郎