紛争の内容(ご相談前の状況)
依頼者F君(15歳・中学3年生)は、自転車で丁字路を進行していたところ、安全確認が不十分だった自動車と接触するという事故に遭われました。

幸いにも転倒は免れ、F君のお身体に目立った怪我はありませんでした。
しかし、念のため病院で診察を受けたところ、軽い打撲と診断されました。また、接触により自転車の一部が破損してしまいました。

F君のご両親は、加害者側の保険会社と今後の手続きについて話す必要がありましたが、大きな悩みがありました。
それは、「怪我も軽く、通院も1回で済んだ。こんな軽い事故で弁護士に相談するのは大袈裟ではないだろうか?」という点です。

しかし、ご自身で保険会社とやり取りをするのは時間も手間もかかり、精神的な負担も感じていました。
ちょうど自動車保険に弁護士費用補償特約が付いていることを思い出し、「一度話だけでも聞いてみよう」と当事務所にご連絡くださいました。

交渉・調停・訴訟等の経過(当事務所の対応)
ご相談の際、弁護士はF君のご両親の「こんな軽い事故で申し訳ない」というお気持ちを汲み取り、まず以下のようにお伝えしました。

「事故の大小にかかわらず、被害に遭われた方が専門家を頼るのは正当な権利です。弁護士費用特約は、まさにこのような時のためにあるのですから、どうぞご遠慮なくお任せください」

この一言でご両親は安心され、正式にご依頼いただくことになりました。

ご依頼後の流れは非常にシンプルでした。弁護士は直ちに代理人として保険会社へ連絡し、今後の窓口を当事務所に一本化。ご両親に行っていただいたのは、「破損した自転車の修理見積書」を、スマートフォンで撮影して弁護士に送っていただいただけです。

弁護士がこれらの資料を基に、物損(自転車の修理費)と人損(治療費及び1回分の通院慰謝料)の損害賠償請求書を作成し、保険会社と交渉。迅速な支払いを求めました。

本事例の結末(結果)
弁護士が窓口となって交渉した結果、保険会社は当方の請求に速やかに応じました。

物損:自転車の修理費用全額
人損:治療費に加え、1回分の通院に対する慰謝料

これらの賠償金が、滞りなく全額支払われる内容で、スピーディーに示談が成立しました。

弁護士費用特約を利用したため、ご依頼者様の自己負担はもちろん0円です。
ご両親からは、「弁護士さんが全部窓口になってくれたので、本当に楽でした。自分たちでやっていたら、きっともっと時間がかかったし、面倒だったと思います」と、大変感謝のお言葉を頂戴しました。

本事例に学ぶこと(弁護士からのアドバイス)
交通事故の被害に遭われた際、「怪我が軽いから」「物損だけだから」といった理由で、弁護士への相談をためらってしまう方は少なくありません。

しかし、本件のようにたとえ軽微な事故であっても、弁護士にご依頼いただくことには大きなメリットがあります。

「手間」と「ストレス」からの解放: 保険会社とのやり取りは、想像以上に時間がかかり、精神的な負担となるものです。
弁護士が全て代行することで、依頼者様はその負担から完全に解放されます。

正当な補償の獲得: たとえ通院が1回でも、それは「人身損害」であり、治療費とは別に「慰謝料」を請求する正当な権利があります。
専門家が介入することで、こうした細かな権利も漏れなく請求し、確実に回収します。

弁護士費用特約の有効活用: 弁護士費用特約は、事故の大小を問わず利用できる、非常に有用な保険です。
ご加入の場合は、費用負担なく専門家を代理人に立てるという最大のメリットを、ぜひご活用ください。

事故に遭い、「これはどうなるんだろう?」と少しでも感じたら、規模の大小にかかわらず、ためらわずに弁護士にご相談ください。

弁護士 時田 剛志