紛争の内容
ご依頼者は、ご夫婦と小さなお子様の3人家族で車を運転中、優先道路を直進していた際に、相手方車両が左折してきたことで衝突事故に遭われました。

事故により、お三方がむちうちなどの症状を患うに至り、3人分の対応を保険会社から求められて、お仕事や育児などもあるなか対応が困難であったため、ご依頼を頂きました。

交渉・調停・訴訟等の経過
当初、相手方保険会社は、ご依頼者側の速度超過などを主張し、過失割合は70:30などと、ご依頼者側に不利な割合を提示してきました。当職が交渉にあたったところ、最終的には当初の主張を退け、原則通り90:10でまとめることができました。

さらに、奥様は主婦でいらっしゃいましたが、主婦としての休業損害を十分に認めさせることができ、また、慰謝料については、一般的に示談交渉で8割程度の解決が多い中で、当事者全員の慰謝料を100%獲得することができました。

本事例の結末
ご依頼者全員が納得のいく形で示談が成立し、円満に解決に至りました。
治療の終了から、2か月ほどで示談をまとめることができ比較的迅速な解決ができました。

本事例に学ぶこと
交通事故に遭われた際、保険会社との交渉は専門的な知識が必要で、ご自身で行うには多くの負担が伴います。

しかし、弁護士に依頼することで、事故後の対応を一任でき、安心して治療に専念することができます。

また、この事例のように、保険会社が提示する過失割合や賠償額は、必ずしも適正とは限りません。弁護士が介入することで、正当な主張が可能となり、休業損害や慰謝料などの賠償額を大きく増額させられる可能性があります。

特に、慰謝料に関しては、弁護士が介入しない場合と比較して増額幅が大きくなることが多く、この事例では100%の獲得に至るなど、有利な解決に繋がることが多いです。家族まとめて依頼することで、個々に交渉する手間も省け、よりスムーズに解決できるというメリットもあります。

弁護士 遠藤 吏恭