紛争の内容
自転車通勤や通学が増える中、自転車同士の衝突事故は決して珍しいものではありません。
本件のご依頼者様も、自転車で走行中に相手方自転車と衝突し、お怪我を負われました。

しかし、当事者同士での話し合いが思うように進まず、日々の忙しさも相まって、具体的な解決がなされないまま月日だけが過ぎてしまいました。

ふと気づいた時には、損害賠償請求権が消滅してしまう「時効」の完成が目前に迫っていました。

「もう手遅れかもしれない」という焦りと、泣き寝入りしたくないという強い思いを抱え、期限ギリギリのタイミングで当事務所へご相談にいらっしゃいました。

交渉・調停・訴訟等の経過
ご相談を受けた時点で、悠長に示談交渉をしている時間は残されていませんでした。
時効を止める(完成猶予・更新させる)ためには、直ちに裁判上の請求を行う必要がありました。

しかし、訴訟を起こすためには相手方の正確な住所を知る必要があります。私たちはご依頼を受けると同時に、弁護士の職権を用いた調査を迅速に行い、相手方の現住所を特定しました。

そして、時効が完成するまさにその寸前で、裁判所に対して訴訟を提起しました。

この「スピード提訴」により、時効の壁を回避することに成功。舞台を法廷に移し、裁判官の関与のもとで、改めて相手方の責任と損害額についての主張を行いました。

本事例の結末
訴訟提起という強い姿勢を示したことで、相手方も観念し、真剣な解決に向けた話し合いのテーブルに着くことになりました。
裁判所を介した手続の中で、治療費や慰謝料を含めた正当な損害額についての主張立証を行った結果、相手方が解決金として「150万円」を支払うことで合意に至りました。
分割払いなどの不安な条件ではなく、一括での支払いがなされ、ご依頼者様は時効による権利消滅という最悪の事態を免れただけでなく、十分な金銭的補償を得て解決することができました。

本事例に学ぶこと
本事例から学ぶべき教訓は、「権利には期限がある」という厳然たる事実です。
交通事故、特に自転車同士の事故は、自動車事故に比べて保険会社が間に入らないケースも多く、対応が後回しにされがちです。
しかし、法律上の時効は待ってくれません。「まだ大丈夫」と思っているうちに期限が過ぎれば、どんなに重い怪我をしていても1円も請求できなくなってしまいます。

また、「ギリギリでも諦めてはいけない」ということも重要です。
今回のように、期限が迫っていても、弁護士が迅速に介入し、住所調査から提訴までを一気に行うことで、権利を守り切れるケースがあります。

グリーンリーフ法律事務所では、緊急を要する事案に対しても、組織力を活かしたスピーディーな対応が可能です。

「事故から時間が経ってしまった」と諦めていませんか?
時効が近づいている案件でも、まだ間に合う可能性があります。
ご自身の権利が消えてしまう前に、一日でも早く私たちにご相談ください。迅速に動きます。

弁護士 時田 剛志