紛争の内容
ご依頼者様のお車は信号待ちで停止していたところ、相手方の自動車に追突されました。
この事故により、ご依頼者様は、打撲や捻挫などのお怪我をされ、お車についても破損が生じました。
当事務所は、弁護士費用特約を利用して示談交渉のご依頼を受けました。

交渉・調停・訴訟等の経過
ご本人の通院が終了となりましたので、当方にて損害賠償額を算定したところ、金額はおよそ100万円となりましたので、この金額を相手保険会社に提示しました。
当初、相手保険会社は、通院慰謝料について当方の提示の80%を支払うという回答を示しました。
これに対し、当方は、通院慰謝料について満額で示談できなければ訴訟等の提起もあり得るという態度で交渉を続けました。

本事例の結末
交渉の結果、通院慰謝料について当方の提示の95%を支払い、金額としてはおよそ95万円を支払うという内容で示談が成立しました。

本事例に学ぶこと
示談交渉の場合、相手保険会社は、通院慰謝料等について弁護士基準の金額の満額を支払ってくることは多くありません。
ただ、このような場合でも、示談交渉だからといって安易に妥協せず、強硬な態度で交渉することによって、弁護士基準に限りなく近い金額で示談を成立させることができることを学びました。

弁護士 権田 健一郎