紛争の内容
ご依頼者様は、赤信号で停止中、後続の車に追突されました。
この事故により、ご依頼者様は、頸部捻挫や腰椎捻挫等のケガをされ、3か月ほど通院されました。
後遺障害は残らないということで、当方で損害額を計算し、相手保険会社に請求しました。
交渉・調停・訴訟等の経過
主な損害は、通院交通費と傷害慰謝料でした。
通院交通費については、相手保険会社はこちらの請求額の満額を認めました。
傷害慰謝料について、相手保険会社は、当初、こちらの提示の80%を認めると回答しました。
これに対し、当方は、示談交渉での早期解決の必要性や場合によっては訴訟などもあり得ることを主張し、傷害慰謝料の増額を求めました。
本事例の結末
これを受けて、相手保険会社は、傷害慰謝料について、当方の提示の90パーセント以上を支払うと回答しました。
結果的に、総額として当方の提示の95%以上を先方が支払うという内容で示談を成立させることができました。
本事例に学ぶこと
示談交渉ですと、相手保険会社は、こちらの提示の80%しか支払わないと主張してくることが珍しくありません。
そのような場合でも、示談交渉で早期に解決することの必要性や訴訟等の手段もあり得ることを主張して、粘り強く交渉を進めれば、最終的には、こちらの提示の90%以上で示談を成立させることができることを学びました。
弁護士 権田 健一郎