紛争の内容
依頼者の方は、信号待ちで停止していたときに、後方から後続車に追突されました。
その結果、依頼者の方は頚椎を痛めてしまい、整形外科に通院されていました。

交渉・調停・訴訟などの経過
依頼者の方は、当事務所に依頼する段階で、保険会社から一括対応の打ち切りの話をされていました。
そこで、受任後、弁護士と保険会社の担当者、および、弁護士と依頼者の方との間でやり取りし、結果、希望通り1か月あまり、一括対応の期間が延長されました。

症状固定となった後は、保険会社と損害賠償額について示談交渉を行いました。
本件では、通院日数が少ないことがネックでしたが、こちらとしてはあくまでも裁判所基準での通院慰謝料の支払いを求めていきました。
一方、保険会社は、やはり通院日数を理由に、当初はこちらが提示した通院慰謝料額の5割以下の金額を提示してきました。
そこで、本件では早期の解決を図るため、交通事故紛争処理センターへ斡旋の申立てをしました。

本事例の結末
斡旋期日においても通院日数が争点となりましたが、通院慰謝料は裁判所基準をベースにし、そこから少し減額するということになりました。
結果、裁判所基準の9割以上の通院慰謝料額で合意しました。
あっせん期日は2回で終了しました。

本事例に学ぶこと
本件では、交通事故紛争処理センターでの斡旋において、最終的に請求額に近い賠償金を得ることができました。

弁護士 申 景秀