紛争の内容
相手方の運転する車が赤信号を無視し、依頼者の運転する車の側面に衝突しました。
依頼者は、この事故で頸部捻挫の傷害を負い、首に痛みが残ったため、整形外科及び接骨院に約3ヶ月間通院しました。
主に人損について弁護士が相手方保険会社と交渉を行いました。
人損の項目としては、通院交通費・休業損害・通院慰謝料が問題となりました。

交渉・調停・訴訟などの経過
当方からは、損害額として70万円を提示いたしました。
相手方保険会社は、この損害額からかなり減額した金額を提示しました。
これに対し、当方は、交渉段階だからといって安易な減額には応じないという態度を示し、当初の請求額から端数をカットした金額を提案しました。
これを受けて、相手方保険会社は、当方の請求額の90%の金額である63万円での示談を提案しましたが、当方がさらに通院慰謝料について端数カットした金額を再度提案したところ、相手方保険会社は、当方の請求額の97%の金額での示談を了承しました。

本事例の結末
当方からの当初の請求額の97%の金額である68万円で示談を成立させることができました。
最終通院日からわずか約2ヶ月で当方の請求額に限りなく近い金額による示談を成立させることができました。

本事例に学ぶこと
交渉段階でも相手方保険会社の提示した金額で安易に示談せず、強い態度で粘り強く交渉を行えば、こちらの請求額に近い金額で示談を成立させることができることを学びました。

弁護士 時田剛志 権田健一郎