紛争の内容
ご依頼者(Aさん)は、赤信号を待っているときにトラックに追突されました。
当初は、むちうちと打撲・捻挫の診断で、通院をしていました。ところが、ふくらはぎが異常にふくらんできて、6ヶ月治療しても全く治る気配がなく、理由も不明なので治療をするすべがなく、その後症状固定となりました。
交渉・調停・訴訟などの経過
Aさんは後遺障害申請をしましたが、非該当として、認められませんでした。そこで当事務所に相談に来られました。
グリーンリーフ法律事務所では、ふくらはぎのふくらみに注目し、現在でている症状である、「足指関節の機能障害」を立証すべく、再度病院で検査をすることにしました。障害の原因は、ダッシュボードに足を強くぶつけたものと推測しました。しかし、医学的な裏付けが無いといけないので、神経伝導速度検査・針筋電図検査をしました。その結果、伝導速度検査では「強い軸策損傷の所見」があり、針筋電図ではひらめ筋からの脱神経電位が出現し、左脛骨神経の障害が改めて診断されることになりました。医学的な裏付けを得て、再度検査すると、
・母指IP屈曲は1/2制限
・他2~5趾MTP・PIPは屈曲において、1/2以下あるいは0°

との結果となり、足趾の機能障害は脛骨神経麻痺によるものと断定できるとの結論に至りました。

本事例の結末
このように医学的証拠を揃えて、異議申立をした結果、12級7号と9級15号が認定され、併合8級を取得しました。
その後保険会社と粘り強く交渉した結果、裁判を経ずに、ほとんど裁判基準で計算し、約3500万円(治療除く)の保険金を得ることが出来ました。

本事例に学ぶこと
一見、原因が不明でも残された検査があるかもしれないので、諦めずにご相談ください。