紛争の内容
夜間、歩道に座っているところ、自動車に足の甲を轢かれて手術をしたという事例で、手術後に傷跡が残ってしまうという事例でした。相手方保険会社が、引かれた人の過失を主張し、過失の割合について争いがありましたので、訴訟になりました。

交渉・調停・訴訟などの経過
過失割合について現場に残された血痕の位置から、引かれた人が道路に足を延ばしていなかったことを主張し、運転手側の過失割合が大きかったことを主張しました。

本事例の結末
運転手側の過失が65%あったことが認定され、入院や通院のためにかかった治療費、入院や通院を強いられたことの慰謝料、傷跡が後遺症として残ってしまったことの慰謝料として、合計430万円の損害が認められました。

本事例に学ぶこと
警察が現場検証を行った結果を示す実況見分調書を読んで、現場に残されたの血痕の位置を確認し、被害者側の過失の割合が小さいことを適切に主張する方法を学びました。

弁護士 村本 拓哉