紛争の内容
ご依頼者様は車に乗り、赤信号で停止中に、相手方が運転する車に後方から追突されました。
この事故によりご依頼者様は腰部捻挫等のおけがをされ、通院をされました。
3ヶ月ほどの通院の後、治療終了となりました。

交渉・調停・訴訟等の経過
治療終了となりましたので、当方にて損害額を計算しました。
損害額の内容としては、通院交通費や通院慰謝料などがありました。
損害額は合計で42万円ほどになりましたので、この金額を相手保険会社に提示しました。

本事例の結末
当初、相手保険会社は、通院慰謝料について、こちらの提示額の8割という回答を行ってきました。
これに対し、弁護士から、示談交渉での解決の必要性や訴訟等の法的手段もあり得ることを主張して説得を続けました。
この説得により、相手保険会社の態度も軟化し、最終的に、当方の提示のおよそ95%である40万円を支払うという内容で示談を成立させることができました。

本事例に学ぶこと
示談交渉においては、保険会社は、こちらからの提示に対して、その8割を支払うというような回答をしてくることが珍しくありません。
このような場合でも、示談交渉だからといって妥協するのではなく、示談交渉での解決の必要性や訴訟等の手段もあり得ることを主張し、粘り強く交渉することでこちらの提示の95%前後の金額で示談を成立させることができることを学びました。

弁護士 権田 健一郎